マッチング拠出、iDeCo等について審議(社保審の企業年金・個人年金部会)

厚生労働省から、令和元年(2019年)8月23日に開催された「第7回 社会保障審議会企業年金・個人年金部会」の資料が公表されました。

今回の議事は、「マッチング拠出、iDeCo等について」です。

マッチング拠出とは、企業型の確定拠出年金(企業型DC)において、事業主掛金を超えず、かつ、事業主掛金との合計が拠出限度額の範囲内で、加入者も掛金を拠出することができるものです。

マッチング拠出を導入する企業は増加傾向にありますが、従業員は事業主掛金を超える金額を拠出できないため、事業主掛金が少額に留まる場合は、自助努力による積立額の増加が阻害されることになるといった問題から、これまでのヒアリング等のなかで、拠出限度額の範囲内でのマッチング拠出の完全自由化を実現すべきといった意見が出ています。

また、マッチング拠出を導入している企業型DCの加入者は、同時に個人型の確定拠出年金(iDeCo)に加入できないことになっています。これでは、企業型DCの加入者の自助努力を制限する要因となりかねないとして、本人の希望によりiDeCoへの同時加入を可能とすべきなどといった意見も出ています。

今回、公表された資料では、これまでの主な意見のとりまとめや、マッチング拠出、iDeCo等の現状の確認などが行われています。

今後、これまでの主な意見などを踏まえ、マッチング拠出の要件やiDeCoへの加入要件の緩和などの見直しが進められるものと思われます。

詳しくは、こちらをご覧ください。
<第7回 社会保障審議会企業年金・個人年金部会/資料>
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_06331.html