長時間労働是正・同一労働同一賃金の議論「働き方改革実現会議」

平成29年2月1日、第6回「働き方改革実現会議」が開催され、同一労働同一賃金、長時間労働是正について議論が行われました。

安倍総理は、議論を踏まえ次のような主旨の発言をしました。
・同一労働同一賃金の導入により、正規・非正規を問わず、仕事ぶりや能力がきちんと評価され、意欲をもって働けるよう、不合理な待遇差をなくさなければならない。
・正規・非正規を含めた労使の話合いがなされることが大切である。その際、企業側しか持っていない情報のために、労働者が不利になったり訴訟を起こせないといったことがないよう、実行計画の取りまとめに向けて審議をしていく。
・長時間労働の是正については、罰則付きで、時間外労働の限度が何時間かを具体的に定めた 法改正が不可欠である。
・何時間の上限とするかは、過労死基準をクリアするといった健康の確保を図った上で、女性や高齢者が活躍の観点や、ワーク・ライフ・バランス改善の観点など、様々な視点から議論する。
・長時間労働の是正で、経営者がどのように働いてもらうかに関心を高め、労働生産性が向上することも勘案する必要がある。
・長時間労働は、構造的な問題であり、企業文化や取引慣行を見直すことも必要である。経済界のトップのリーダーシップとともに、関係閣僚の更なる取組をしていく考えである。
・プレミアムフライデーについては、国会の理解を得て、できれば実施したい。

年度末までに実効性のある計画を立て早期に国会に提出し法改正を目指すため、次回の会議では、法改正の在り方について、より具体的に議論していくことになるようです。

総理官邸HP「平成29年2月1日 働き方改革実現会議」
http://www.kantei.go.jp/jp/97_abe/actions/201702/01hatarakikata.html